こんにちは。矢田の丘相談室カウンセラーの田中剛です。プロフィールはこちら。
仕事のデータ等を、何重にもチェックしてしまって
作業に時間がかかりすぎる。
こんなことありますよね。
もうやめたいのに、気になってしまって、
何度も確認がとまらないのは
疲弊しますし、苦しいですよね。
止まらない確認
仕事先でレジのレジ締めが間違っているのではないかと、
いつも気になってしまい、
もう閉めたのをまた開いて何度も確認してしまう。
時間がかかって仕方がない。
店長からも仕事の進捗が遅いのではないかと指摘されていて
仕事に支障が出てきているが止まらない。
私の同僚に仕事ができるけど、ちょっと怖い先輩がいる。
悪い人ではないんだけど、この人の仕事のチェックがとても厳しい。
この人を怒らせないようにと、びくびく顔色を見てしまう。
母に話しても
「1回数えたら計算なんて合ってるんだから。だからあなたは昔っからグズだったのね」
といわれた。
母に相談しても嫌なことを言われるか、
余計めんどくさい事になるだけだな、と
いつしかわかってもらうことを諦めた。
小さい頃から母は話しかけても不機嫌であることが多かった。
何かと口うるさく、私の行動に口を出してくる。
今振り返ってみると、母も私と少し似ているところがあったかもしれない。
すごく几帳面で何でもきちんと揃ってないと気が済まない人だった。
強迫とは
このブログのような、
止めたいのに止められない、
という状態は「強迫」とよばれます。
手洗いがとまらない、何かのチェックを止められない、
といった「強迫」は、
強迫行動を表面的に止めようとしても、多くで悪化します。
ではどうすればよいのでしょうか。
強迫はスペクトラム(連続体)と言われていますので、
様々な要因がありますが、
このブログの事例では、
『この人に言っても仕方ない、余計めんどくさくなる』
等と言いたいことを諦めています。
そこに、怒りの抑圧がありそうです。
私の臨床経験からも、強迫の一つの原因として
「怒りの抑圧」
は典型的にあると思われます。
怒りの対象やパターンは人それぞれですが、
本当は怒りたいのに怒れない方が、
臨床経験上多いように感じています。
このような事例の場合、
かつての怒りを解き放つことで、もしかしたらマシになるかもしれません。
怒りを解放する
「なぜ共感してくれなかったの?」
「どうしてそんなに私のことをけなしたの?」
本当は怒っていたのに、
自分が悪かったんだ、と思い込んで、怒りを表明できなかったかもしれません。
もしあなたが、このブログに心当たりがあるなら、
このような怒りをカウンセリングの中でもう一度解き放って、
あなたは本当は怒っていたのかをたどっていく、
カウンセリングで、お手伝いできるかもしれません。
安全な相談室の場でであなたの怒りを解き放ってみませんか?
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