こんにちは。矢田の丘相談室カウンセラーの田中です。プロフィールはこちら。
いつも人を笑わせて周囲を和ませる人っていますね。
おっちょこちょいで周囲から自然と愛されるようなタイプや、
自然に人間関係を楽しむ人もいると思います。
でも中には、非常に場の空気に敏感で、
その場で笑顔のない人を見つけると、
居ても立っても居られない気持ちになる人たちがいます。
おどけてみたり、声をかけてみたりで
なんとか笑顔になってもらいたい。
もしあなたに心当たりがあれば、
周囲に非常に気をつかっていて、疲れているかもしれません。
「笑っていない人を見ると、心配になる」体験がかつてあった
そういえば子どものころ、
玄関の前に立つと家の中が暗く見えて、
家に帰るのが億劫だった。
ずっと友達の家にいたかった。
友だちの家は楽しくて、家族みんなが笑顔だった。
家に帰るとやっぱり今日も、
お父さんが酒のつまみに文句を言い始めて
また喧嘩がはじまりそうだ。
妹が立ち上がり、自分の部屋に入っていった。
喧嘩はもうたくさん。
ちょっと面白い話をしようかな…
アダルトチルドレンの「道化師タイプ」とは
複雑な家庭の事情から、
家族が不仲な家に育ったお子さんの中には、
子どもなりの介入方法で、何とかしようとする子がでてきます。
その中でも
「ちょっとおどけて、場を和ませよう」
というタイプは、アダルトチルドレンのうち、
道化師タイプと呼ばれます。
わざと間違ったり、おどけたりして、自分を道化師のようにします。
不仲やコントロール関係があふれる不健康な家族システムの中で
少し自分の価値を下げる(見下される)ことで
攻撃されず、緊張した家族システムを和ませる、
ちょっと悲しいサバイバルスキルです。
そうやって修羅場を生き延びてきたのです。
アダルトチルドレンには3パターンがある
アダルトチルドレンには、3つのパターンがるといわれています。
1つ目は優等生タイプ
勉強や学校活動を頑張り、わがまま一つ言わないことで、
親の手間をかけさせず、責められるような隙も作らず、生き延びます。
2つ目は壁のシミタイプ
空気のように存在感を消すことで、
暴力や攻撃を逃れて、生き延びます。
そして3つ目が、このブログのテーマ、道化師タイプです。
もう人を和ませなくていい、と思えるケアで、「自分」を和ませる
空気を読むことに優れていているなんて、良いことじゃないか、
と思う方がいるかもしれません。
確かに、サービス業などに就くと優れたパフォーマンスを発揮する人もいます。
でも、もしあなたがこんな緊張した生き方をしていたとしたら、
ずっとこのまま、人の顔色を見て生き続けることは
とてもしんどいと思います。
道化師タイプの人は、誰にも頼らず一人で解決しようとしがちです。
自分の緊張は誰もほぐしてくれないので、
自分の緊張を独力で和らげるために、
お酒に頼ったり、ギャンブリングに頼ったり、
そんな人もいるかもしれません。
他人から見ると楽しい人だけど、
もしこんな風に苦しんでいる人になってしまっているなら、
安全なカウンセリングの場で
ご自身を笑顔にするための時間を作るところからはじめませんか。
かつて、親しい人を笑わせざるを得なかった悲しさや苦しさを
語ることで、あなた自身を和ませることが可能になると思います。
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