イライラしたり不安な時、不快な感情を「ただ見つめて」手放す、マインドフルネスのコツ

こころの健康

こんにちは。矢田の丘相談室の田中です。プロフィールはこちら

こころと体のメンテナンスとして人気のマインドフルネス。

でも、
具体的にはどんな効果があるの?
と疑問に感じている人もいるでしょう。

そこで、この記事では、現代人が
いかに不安やライラを抱え込みやすい状況か、

そしてそのメカニズムを知ると
マインドフルネスが非常に有効であることが
お分かりいただけると思います。

具体的な呼吸のワーク等については
後編でお話ししていますので、
ぜひそちらの記事もお読みになって
試してみてください。

不安、不眠、イライラは「まだ起こっていないことを次々考え続けているから」かも

私たち現代人は普段、常に何か目的を持って

「doing mode(目的モード)」で生きています。

例えば
これからスーパーに向かっている、
買い物が終わったら、家に帰ってご飯の支度をしよう
と言った具合で

行動はほぼ必ず目的を伴っています。

一方で、不安とは

まだ起こっていない、
これからのことにフォーカスが当たりすぎている状態

です。

したがって、不安や、不眠、イライラが続く、
などの不快な感情は、

常に目的を持って行動してしまっているために
まだ起こっていないことを次々と考え続けてしまう、
現代人特有の「病」
とも言えるのです。

目的モードが原因のストレス、不安、不眠の例

まだ起こっていないことにフォーカスが当たりすぎると
具体的にはどうなるでしょうか。

例えば、目的モードの代表例としては
仕事での人間関係
があるでしょう。

斜め前の席の同僚に、
チャットで質問されたのでそれに回答をしたところ、
イライラ全開でキーボードを「タタタタタン!ダダン!!」と
凄い音を立てて叩いていました。
イライラのぶつけ先がキーボードとはいえ、
チャット上でもイライラしてるような文面でしたので、
私に対してイライラしてるのは明らかです。

イライラをぶつけられると
本当に疲れてしまいますよね。

このようなストレスも、
仕事上での関係だから、
こちらもイライラで返したりできず、
丸く収めなければならないという
目的モードの産物でしょう。

他にも、眠れない、というのも
現代人特有かもしれません。

将来の事、経済的な事、家族の事
考えまいと思っても
気づくと考えてしまっていて、
眠たいはずなのに眠れません
夜一人になると、不安が強まるのか、

悩み事が次々と、頭の中でぐるぐる巡って苦しいんです。
少し眠れても、すぐ夜中に目が覚めてしまいます


将来のことの悩みは、
目的モードの最たるものでしょうね。

また、夜は不安が強まりやすい時間帯ですし、
もし上記のように仕事でイライラをぶつけられたりして
ストレスが高じていると、
余計ぐるぐるしてしまいそうですよね。

ストレスを、他人事のように「ただ見つめる」ことで、目的モードのストレスから逃れる


ストレスが、まだ起こっていないことに
フォーカスが当たりすぎていることが一因

であることはわかりました。

そこで、将来ではなく、
「今・ここ」で自分が何を感じているか、に
フォーカスを当てることで

今、私が何を感じているのかと言うことを
客観的に他人事のように眺める(being mode、ありのままモード)ことで

不安や、ストレスから、ある程度逃れることができる、
それがマインドフルネスの一つの効果です。

これがうまくいくようになると

辛い感情、今私は不安に感じているな。
胸がドキドキしているな


と他人事のように
ただ見つめることができるようになります。

感じ方を他人事のように見つめる一番手軽な方法は呼吸している自分を感じるワーク

と言っても、なかなかすぐには難しいと思います。

そこで、一番手軽と思われるのは、
呼吸している自分を感じるワークです。

少々長くなってきましたので、具体的な方法は、
後編で解説しています。
初心者がつまずきやすい、呼吸への集中の仕方を具体的、
かつ簡単に実践できるよう解説
していますので、ぜひご覧ください。

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