健康的にお酒を楽しみたいと思っているのに、なかなか休肝日を作れない人へ、休肝日の作り方【前編】

こころの健康

こんにちは。矢田の丘相談室カウンセラーの田中です。プロフィールはこちら

お酒を楽しんでいる人にとっては、

食事が美味しくなったり、楽しく仲間と会話ができたり、

お酒はとてもいいものだ!と感じられるでしょう。

一方で、飲み過ぎてしまうと

健康を害してしまったり、

経済的にも負担が増えてきてしまったりして

長期的には飲酒によるネガティブな影響もでてきますよね。

健康的に、経済的に、長くお酒を楽しむためには、

どうしたらよいのでしょうか。

健康的に飲みたいのに…

最近健康診断で

肝臓の値や中性脂肪なんかを

注意されることが多くなってきたんだけれども

休肝日を設けたいのに

なぜか、なかなか休肝日がつくれない。

家に帰るとついつい冷蔵庫を開けて、

ビールを飲んでしまう。

飲み過ぎそのものも良くないと思うけれども

このご時世、外で飲めばお金もかかるし

お酒を飲む時には唐揚げや焼肉と言った

脂っこい食べ物がどうしても多くなって

ウォーキングをしてみたり

ジムに行ったりしても3日坊主で

焼け石に水、って感じ。

もっと健康的に、末永くお酒を楽しみたいんだけどなあ。

お酒を減らしにくい原因の一つ「報酬欠乏症」

このブログのように、

減酒したい人の多くは、

お酒の楽しさ、美味しさといったメリットと、
健康や、経済といった、長期的なデメリットに悩んでいます。

どうしてこのような矛盾が発生するのか、
その理由は

習慣的にお酒を飲むようになると

脳内の快感を感じる部分が徐々に変化してきます。

お酒を飲んで気持ちがいいと感じていた脳の部分が

次第に、お酒がある状態が当たり前になってきてしまい、

お酒を飲んでいない時がつまらなくなってきてしまうのです。

これは、初期には、

ご本人には自覚しにくい現象として

忍び寄ります。

例えば夕方ごろになったときに、

のどが渇いたなあ

と感じたり

(シラフでいる時間が)なんだかつまらないなあ、
何か面白いことはないかな?


と感じる。

こんな風に自覚されることが多いようです。

このような、脳の快感を感じる部分の変容は
報酬欠乏症と呼ばれます。

自分の脳でありながら

自分自身を騙して飲酒に誘い、

ちょうどいい飲酒が難しくなってしまうために、

上記のような矛盾に悩むようになるのです。

身体の不快さを抑えるための飲酒に変化するので止めにくい

ほかにも、擬似ホメオスタシスといって、

アルコール血中濃度を保とうとする

脳・体の仕組みもあります。

「血中濃度を保ちなさい」

継続的に脳・身体が命令を下すようになるわけです。

また、飲酒歴が長くなると、ときに、

下痢がちになったり、

寝汗をかいたりといった症状が現れることがありますが、

これら飲んでいない時間の不快な身体的症状を抑えるために飲む

というサイクルに変化していくのです。

このように、複数のメカニズム、脳の命令によって、

「飲みたい」と「減らしたい」が

同時に存在するようになり、


減酒しにくいのです。

休肝日を作りにくいのは、

あなたの意志が弱いせいではないのです。

それでは、具体的にどうすれば
減酒に成功できるのでしょうか。

後編では、具体的に休肝日を作るコツをお話しします。


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その場合には無理に実行せず、医療機関など専門家にご相談ください。

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